展覧会について
《ここまで近くに》は、現代を生きる私たちが経験する「孤独」と「関係」について考える展覧会です。
SNSやモバイルメディアによって、私たちは以前よりも簡単に誰かと繋がれるようになりました。
相手の日常を知ることができる。
離れていても、すぐに言葉を届けることができる。
しかし、繋がる方法が増えた今、
私たちは本当に近づけているのでしょうか。
誰かと共にいるのに、どこか一人でいるように感じる瞬間。
近くにいるのに、互いの感覚までは届かない経験。
現代の孤独は、誰とも繋がれないことだけではなく、
繋がりの中にも存在しているのかもしれません。
《ここまで近くに》は、そのような現代の孤独を通して、
近いことと、繋がっていることの違いを見つめます。
人と人との近さと遠さのあいだに生まれる関係について問いかける展覧会です。
ごあいさつ
こんにちは。
《ここまで近くに》を企画している、
女子美術大学 美術学科 洋画専攻 版画コース3年のイ・コミンです。
この展覧会は、韓国から日本へ留学し、新しい環境の中で生活する中で感じてきた「人との距離」から始まりました。
近くにいるはずなのに、どこか届かないこと。
繋がっているようで、少しずつ離れていく関係。
そうした経験が、この展覧会について考える最初のきっかけでした。
日本で制作を続ける中で、私は言葉だけでは説明できない感情や、人との間にある微妙な感覚が、作品の中だからこそ表れる瞬間があると感じるようになりました。
そして、日本の美術大学で制作する若い作家たちは、この時代の孤独や関係をどのように感じ、どのような形として表現するのだろうという問いを持ちました。
日本で生まれた作品が、ソウルという別の都市に置かれたとき。
観客は作品と出会い、作家自身もまた新しい視点から自身の表現と向き合うことになります。
《ここまで近くに》が、作品を通して、それぞれの孤独や繋がりについて考える場所になればと思います。
皆さんの感覚がソウルの空間でどのように広がっていくのか、楽しみにしています。
展示情報
会期 2027.01.20 – 2027.01.30
搬入 2027.01.19
搬出 2027.01.31
会場 SPACE 458
37, Donggyo-ro 17-gil, Mapo-gu, Seoul, South Korea
CREDITS
運営・協力
LEE KOMIN
女子美術大学 版画コース3年